佐敷グスク(さしきぐすく)とは?どんなところ?見どころは?

佐敷グスクは、琉球三山を統一した王の居城跡で、沖縄の聖地巡礼である「東御廻り」の拝所の一つ

 

佐敷グスク(さしきぐすく)とは?
佐敷グスクは琉球の聖地巡礼である「東御廻り(あがりうまーい)」の拝所の一つ
佐敷グスクの由来
佐敷グスクのアクセス
佐敷グスクの目印の鳥居
佐敷グスク
佐敷グスクの駐車場
佐敷グスクからは中城湾や久高島が望める
佐敷グスクの内原の殿(うちばるぬとぅん)
佐敷グスクの慰霊
佐敷グスクの月代宮(つきしろのみや)
佐敷グスクの月代宮(つきしろのみや)の様子
佐敷グスクの鬱蒼と茂った森の様子
月代宮が見える
月代宮の祠にある「佐敷世之主」「国之主」と彫られた石
佐敷グスクの上グスク之獄
佐敷グスクの上グスク之獄の様子
佐敷グスクのパワースポット
佐敷グスク参拝のおすすめの時間帯
佐敷グスクのトイレや施設
佐敷グスクのおすすめ度

 

佐敷グスクは、南城市の佐敷(さしき)にある居城跡で、別名「上(うぃ)グスク」とも呼ばれています。

 

中城湾や勝連半島を一望できる、見晴らしのいい高台に位置しており、琉球の聖地巡礼である「東御廻り(あがりうまーい)」の拝所の一つです。

 

佐敷グスクは琉球の聖地巡礼である「東御廻り(あがりうまーい)」の拝所の一つ

 

この佐敷グスクは、琉球三山を統一した「尚巴志(しょうはし)」とその父である「尚思紹(しょうししょう)」の居城でしたが、大里城を攻め落とすまで住んでいたとされています。

 

「尚巴志 500年祭」を機に、佐銘川大主・尚思招・尚巴志・尚忠・尚思達・尚金福・尚泰久・尚徳の八体を合祀した「つきしろの宮(月代宮)」が建立され、2004年には南城市指定の史跡となっています。

 

そんな「佐敷グスク」を実際に訪れたので、その魅力や感想を詳しく説明します。

 

Main Contents
1. 佐敷グスクの由緒
2. アクセス
3. 佐敷グスクの詳細
4. 中心のパワースポット
5. おすすめの参拝時間帯
6. トイレや施設
7. おすすめ度は?

 

佐敷グスクの由来は?

佐敷グスクの「グスク」は「城」の意味。しかし、一般的な城というよりは、居城の性格が強かったと言われている場所

 

佐敷グスクの由来

 

「佐敷」は地名、「うぃ」は「上」、「グスク」は「城」の意味です。

 

「城」とはいっても、沖縄の他のグスクのような、石積みの城壁はないため、城というよりは主に居館としての役割を担っていたと考えられています。発掘調査でも磁器や土器、石器、柱の穴の跡などが発見されました。

 

佐敷グスクのアクセスは?

佐敷グスクは、南城市佐敷小学校のすぐ近く。沖縄の「御嶽」には珍しい、鳥居があるのが目印

 

佐敷グスクのアクセス

 

佐敷グスクは、南城市佐敷小学校近くの高台にあります。

 

那覇空港から車では、一般道で40分弱、高速に乗った場合は「南風原北IC」で降りて、そこから約10分程度です。

 

佐敷グスクの目印の鳥居

 

国道331号線を走っていくと、佐敷小学校のすぐ横に、コンクリート製の鳥居があるので、そこをくぐります。

 

道なりに山側に登っていくと、住宅街が切れたあたりの左手に、木々が生い茂った林のような一角があります。そこが、この佐敷グスクです。

 

鳥居がある「御嶽(うたき)」はあまり多くはありませんが、この佐敷グスクの鳥居も、明治以降の「皇民化政策」による神道施設化の影響により建てられたものです。

 

佐敷グスクの詳細

佐敷グスクのメインは「月代宮(つきしろのみや)」と「上グスク之獄」。「東御廻り」の拝所の一つとされるのは「上グスク之獄」

 

佐敷グスク

 

佐敷グスクにはいくつかの建物や記念碑などがあります。順に紹介していきます。

 

佐敷グスクの駐車場

 

まず、敷地内に入ると開けた場所があり、そこが駐車場になっています。特に祭られているわけではないと思いますが、立派な古木がありました。

 

佐敷グスクからは中城湾や久高島が望める

 

この駐車場からは、中城湾を見渡すことができ、神の島とされる「久高島」も望むことができます。

 

内原の殿(うちばるぬとぅん)

 

佐敷グスクの内原の殿(うちばるぬとぅん)

 

敷地に入ってすぐのところにあるのが、「内原の殿」。女官たちが働いていたとされる場所です。

 

本来はもっと上にあり、壁もない建物だったようですが、昭和55年の建て替えの際に、コンクリートの祠に建て替えられました。

 

慰霊塔

 

佐敷グスクの慰霊

 

駐車場から山側に向かって右手には、小さな慰霊塔があります。

 

こちらは支那事変や大東亜戦争の戦没者の碑のようでした。

 

月代宮(つきしろのみや)

 

佐敷グスクの月代宮(つきしろのみや)

 

グスクのちょうど中央に階段があり、そこを登ったとろに、メインの建物である「月代宮」があります。

 

佐敷グスクの月代宮(つきしろのみや)の様子

 

これは、琉球王国の守護神である「つきしろ」の名を冠した建物で、第一尚氏の尚思紹をはじめとした、8体が祭られています。

 

写真のように、かなり南国特有の植物が鬱蒼と茂ったところで、雰囲気があります。

 

佐敷グスクの鬱蒼と茂った森の様子

 

階段を上ると、手前に前室のような建物があります。その奥に見えるのが月代宮です。

 

月代宮が見える

 

月代宮の祠には、「佐敷世之主」「国之主」と彫られた石がありました。

 

月代宮の祠にある「佐敷世之主」「国之主」と彫られた石

 

上グスク之獄

 

佐敷グスクの上グスク之獄

 

月代宮のさらに奥に、香炉が置かれた拝所があります。

 

佐敷グスクの上グスク之獄の様子

 

これが、「上グスク之獄」で、「スデツカサノ御イベ」「若ツカサノ御イベ」の二柱が祀られています。

 

「東御廻り」の拝所の一つとされるのは、上の「月代宮」ではなく、この「上グスク之獄」です。

 

この同じ一角には、かまど跡もありますが、写真を撮り忘れてしまいました。

 

佐敷グスクのパワースポットは?

佐敷グスクのパワースポットは「月代宮」と「上グスク之獄」。今でも地元の方々に大切にされている場所

 

佐敷グスクのパワースポット

 

佐敷グスクのパワースポットは、施設の中心になっている、「月代宮」と「上グスク之獄」(写真奥の看板がある場所)です。

 

ちょうど佐敷グスクを訪れた際にも、地元のお年より夫婦とその息子さんと思われる方が、お参りをされていました。

 

線香や果物などの供物をささげて、熱心にお参りをされていたのを見て、今でも大切にされている場所なんだなと感じました。

 

佐敷グスク参拝のおすすめの時間帯は?

佐敷グスク参拝は日中がおすすめ

 

佐敷グスク参拝のおすすめの時間帯

 

佐敷グスクの参拝は、日中帯がおすすめです。

 

見た感じでは、夜間用のライトなどもなく、人気もないところなので、暗い時間帯は避けたほうがいいでしょう。

 

佐敷グスクのトイレや施設は?

佐敷グスクには施設などは一切ない

 

佐敷グスクのトイレや施設

 

佐敷グスクには、施設などは一切なく、トイレもありません。

 

近くにお店なども見られなかったため、国道331号線まで戻って、コンビニなどを探す必要があります。

 

佐敷グスクのおすすめ度は?

佐敷グスクは、静かにお祈りするにはいい拝所。蚊が多いので、虫よけ持参がおすすめ

 

佐敷グスクのおすすめ度

 

以上のように、佐敷グスクは「東御廻り」の拝所の一つである、沖縄では重要なパワースポットの一つです。

 

しかし、他の観光名所のように多くの人が訪れるような場所ではなく、ひっそりとしているので、静かにお祈りしたりしたい人には良い場所だと思います。車で「斎場御嶽(せーふぁうたき)」などを訪れる際に寄ってみるといいでしょう。

 

ただ、佐敷グスクは木々が生い茂った中にあり、蚊に刺されやすいので、虫よけを持参するのがおすすめです。

 

佐敷グスク(さしきうぃぐすく)の施設概要

住所

沖縄県南城市佐敷佐敷1155

マップコード

232 589 440*71

連絡先

なし

最寄り駅

佐敷小学校前

アクセス

那覇空港から車で約40分

拝観時間

特になし

休観日

なし

入場料

無料

駐車場

あり(無料)

公式サイト

http://www.kankou-nanjo.okinawa/bunka/details/5(南城市の観光ポータルサイト)