テダ御川(てだうっかー)とは?どんなところ?見どころは?
テダ御川は沖縄県南城市にあるパワースポット。大自然の中で水や海のエネルギーをたっぷり感じられる場所。
テダ御川(てだうっかー)は、沖縄県南城市の知名崎にあるパワースポット。
沖縄の多くの拝所がそうであるように、海岸沿いに自然がそのまま残されているような場所ですが、今でも地元の方々に大事にされ、祈祷を行っている場所です。
1982年には地元である知念村の史跡に指定された後、現在は南城市により史跡として指定されています。
テダ御川は、神の島と言われる「久高島(くだかじま)」を見渡せる海岸にありますが、車道からはやや離れており、また自然の中でオープンでありながらも、周りからはやや隠された感じの場所にあるので、聖なるエネルギーも残っている感じがします。
そんな「テダ御川」を実際に訪れたので、その魅力や感想を詳しく説明します。
Main Contents
1. テダ御川(てだうっかー)の由緒
2. アクセス
3. テダ御川(てだうっかー)の詳細
4. 中心のパワースポット
5. おすすめの参拝時間帯
6. トイレや施設
7. おすすめ度は?
テダ御川の由緒は?
テダ御川は、太陽神降臨の伝説がある聖地であり、琉球国王が聖地巡礼(東御廻い(あがりうまーい))の際に訪れた聖地の一つ。
テダ御川は、太古の昔、太陽神が降臨した地と言われており、そこから「太陽」を意味する言葉である「テダ」の名前が付けられています。この「太陽」は琉球王国のことをも示しています。
琉球王朝時代には、琉球国王が「東御廻い(あがりうまーい)」と呼ばれる、首里城の東側の聖地を巡礼するのが習わしとなっていました。
その「東御廻い(あがりうまーい)」の際に、琉球国王や当代随一の琉球神道における最高神女(ノロ)である「聞得大君(きこえおおぎみ)」が「神の島」と言われる「久高島(くだかじま)」に渡る前に、この場所から湧き出る泉の前に船を止めて、旅の安全を祈った場所でもあります。
かつては、豊富な水があふれていたこの場所も、昭和初期に付近で採石を行った影響で、現在はその泉も涸れてしまい、今はただ石碑だけが残されているだけとなっています。
しかし、地元の人々には今でも聖地として大切にされており、知名・板間の両集落の人々はお祈り(拝井泉(ウガミガー))を行なっているそうです。
テダ御川のアクセスは?駐車場は?
テダ御川は南城市の知名崎の海岸沿いにある。バスは時間もかかり、不便なため、車やレンタカーで訪れるのがおすすめ。
テダ御川は、沖縄本島の南東側の街「南城市」の海沿いの知名海岸に位置する「知名崎」にあります。
車でアクセスする場合は、那覇空港から県道331号線で約60分。沖縄自動車道で移動する場合は、南風原南ICから一般道に下りた後、同じく県道331号線を40分ほど行くと着きます。
目印がややわかりづいのですが、県道沿いに上記のようなに「サンサンロード」と「テダ御川」の標識がありますので、ここを海に向かって曲がります。
そこから少し走ると、海に面して駐車場が見えてきます。その入り口に「テダ御川」と書かれた小さな看板があるのがわかります。(本当に小さいです)
テダ御川の近くには、10台ほど停められる「知名崎」の無料駐車場があります。テダ御川はその駐車場から300Mほど歩きます。
周りには他に観光地などはなさそうなので、海沿いの駐車場が一杯になることはほぼないと思いますが、道を挟んで向かい側にもっと大きな駐車場があるので、そこに停めて行くこともできそうです。
路線バスで行く場合は、那覇バスターミナルから「東陽バス 38番 志喜屋線」で約50分、「板馬」バス停で下車後、徒歩15分くらいです。(または「知名」バス停で下車して、徒歩20分ほど)
なお、県道331号線側から山を登って灯台を通り、テダ御川に行くルートもありますが、帰りが少しきついので、海沿いを行くほうがいいでしょう。
テダ御川の様子とその詳細は?
テダ御川は駐車場から海沿いを300mほど歩いた先にひっそりと佇んでいる。山道を登れば灯台や海が遠くまで見渡せる。
テダ御川は、知名崎の駐車場から海沿いに300mほど歩いた場所にあります。
海を右手に見てコンクリートの道を歩いていくと、左手に山がだんだん迫ってきますが、そこをさらにまっすぐ進んでいきます。(山側にも行けそうな感じに見えますが、途中で道がなくなるので、あくまでも海岸沿いを歩いていきましょう)
海は浅瀬でキレイです。この辺りまでスクーターに乗ってきて、海で海藻か何かを採っている人もいました。
写真では植物で埋まっていて全くわからないと思いますが、山側にはところどころ川か何かが流れていたような跡も見られました。
そんな風景を見ながら進んでいくと、道を塞ぐように大き目の岩が見えてきます。
大岩の左手には山へ登る階段が見えます。
岩を通り過ぎようとするあたりで、その先にまた大き目の岩があって行き止まりになっているのが見え始めます。
近づいていくと、ゴツゴツした岩の手前に石碑があるのがわかります。
ここがテダ御川の拝井泉(ウガミガー)です。
左側の大きめの石には、石碑より前に作られた、拝所を示す文字が刻まれています。
また、石碑の左下には、由来などが書かれていたであろう石版が割れて、その一部だけが残されていました。
沖縄の多くの拝所と同じように、ほぼ自然のままです。
おそらくこの辺りに泉があったのだと思いますが、その名残のようなものは見当たりませんでした。
なお、この拝所の手前にある大岩の横にある階段を上ると、上に「知名崎」の灯台があります。
かなり急な階段ですが、登っていくときキレイな蝶が沢山舞っていて、あたかも来訪を歓迎してくれるような感じがしました。
灯台にはシーサーがいます。これも沖縄ならではですね。
灯台の周りは草が生い茂ってやや見えづらいのですが、階段のあたりからは海を一面見渡すことができます。
この写真を撮った日は天気がイマイチだったので残念ですが、天気がよければとてもキレイな海が見えたと思います。
テダ御川のパワースポットは?
テダ御川は石碑のある「拝井泉(ウガミガー)」がパワースポット。
テダ御川のパワースポットは、石碑のある「拝井泉(ウガミガー)」です。
知名崎の駐車場やその近辺には人がポツポツいましたが、この拝所が尊重されているからか、この周りには人が全くいませんでした。
また、駐車場からも距離がありますし、手前の大岩でうまく隠されているので、ここでゆったりとお祈りをしたり、テダ御川のエネルギーを感じることができます。
テダ御川参拝のおすすめの時間帯は?
テダ御川の参拝は24時間可能。ただ夜は周囲に明かりがないため、日中がおすすめ。
テダ御川には、特に拝観の時間なども決められていないので、24時間訪れることが可能です。
ただ、知名崎の灯台を除いて、周りに建物などもありませんし、街灯なども一切なさそうなので、日が出ている時間帯に訪れるほうがいいでしょう。
海から日が昇る時間帯や、逆に知名崎の影で海が覆われる夕方などは海が特にキレイに見えそうです。
テダ御川のトイレや施設は?
テダ御川の周辺にはトイレや施設などはない。
テダ御川や知名崎の駐車場付近には、トイレや関連する施設などはありませんでした。
普通に海沿いにぽつりと駐車場があるだけなので、トイレなどは別の場所で済ませるようにしましょう。
テダ御川のおすすめ度
テダ御川は大自然を感じられるパワースポット。「斎場御嶽(せーふぁうたき)」を訪れる際にあわせて寄るのがおすすめ。
テダ御川は、大自然の中でオープンになった場所にあるため、海のエネルギーをたっぷり感じられるパワースポットです。
近くにはのんびり散歩をしていたり、くつろいでいる人もちらほら見られますが、拝所のある近辺は手前にある大岩でうまく隠されているので、ゆっくりお祈りしたりすることができます。
波の音を聞きながら、国王や聞得大君が参拝したとき、祝女(ノロ)たちがオモロ(奄美・琉球に伝わる古い歌謡)を謡い、航路安全を祈願した様子に思いを馳せてみるのもいいでしょう。
個人的には、わざわざここだけを目的に訪れる場所ではないと思いますが、レンタカーを借りて「斎場御嶽(せーふぁうたき)」などを訪れる際には、ちょっと寄ってみることをおすすめします。
テダ御川の施設概要
住所 |
沖縄県南城市知念知名1172 |
マップコード |
33 053 836*07(知名崎駐車場)33 083 294*63(テダ御川) |
連絡先 |
なし |
最寄り駅 |
東陽バス 38番志喜屋線で「板馬」または「知名」バス停 |
アクセス |
車:那覇空港から331号線で約60分。沖縄自動車道・南風原南ICから一般道におりて約40分。 |
拝観時間 |
特になし |
休観日 |
なし |
入場料 |
無料 |
駐車場 |
知名崎の駐車場利用(無料) |
公式サイト |
http://www.kankou-nanjo.okinawa/bunka/details/63 |
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