始まりの洞穴(チグヌ浜)とは?どんなところ?見どころは?
始まりの洞穴は、琉球神話における人類発祥の地と言われる沖縄県の古宇利島にある、原初の2人が過ごしたといわれる場所。地味だが、地元の人たちには今も大事にされている聖地。
始まりの洞穴(チグヌ浜)は、古宇利島(こうりじま)にあるパワースポット。
古宇利島は、琉球神話における人類発祥の地といわれていますが、そのアダムとイブにあたる原初の2人が暮らしていたと言われる場所が、この「始まりの洞穴」です。
古宇利島と言えば、近年人気の高い「ハート岩」が有名ですが、それに比べると地味なスポットです。しかし、地元の人々には今も大切にされている、重要な聖地の一つです。
そんな「始まりの洞穴」を実際に訪れたので、その魅力や感想を詳しく説明します。
Main Contents
1. 始まりの洞穴(チグヌ浜)の由緒
2. アクセス
3. 始まりの洞穴(チグヌ浜)の詳細
4. 中心のパワースポット
5. おすすめの参拝時間帯
6. トイレや施設
7. おすすめ度は?
始まりの洞穴の由緒は?
始まりの洞穴にまつわる原初の2人の神話は、不思議に聖書のアダムとイブの話に似通った部分が多い。
始まりの洞穴は、琉球神話のアダムとイブにあたる、原初の2人が暮らしていたと言われる場所です。
古宇利島には、こんな話が伝わっています。
昔々、古宇利島に男の子と女の子が住んでいました。二人は裸で、毎日天から神様が落としてくれる餅を食べて暮らしていました。
ところが、二人はだんだん知恵がついてきて、食べ残した餅を蓄えるようになりました。
それを知った神様はその日から餅を落とすのを止めてしまいました。
二人は驚き悲しんで天のお月様に向かってトートーメサイ トートーメサイ(お月様、お月様) ウフモチヤトゥムチ ウタビミショリ(大きな大きな餅を恵んで下さい)と何回も哀願したが、二度と餅は落ちてきませんでした。それからの二人は生きるために働かねばなりません。
ある日、二人は浜辺で海馬(ザン)の交尾するのを見て、初めて男女の交わりを知り、お互いに裸でいることが恥ずかしくなり、クバの葉で陰部を覆うようになりました。古宇利島の住民はこの二人の子孫であり、ここから琉球の島々に人々が増えていきました。
(沖縄観光スポット愛すらんど古宇利島観光案内 から引用)
なんだか、聖書にあるアダムとイブの話に似かよっている部分も多いですね。
始まりの洞穴のアクセスは?
始まりの洞穴(チグヌ浜)は、古宇利島の西側にある小さな漁港の近く。駐車場がないため、近くの古宇利ふれあい広場の駐車場に止めてから、徒歩で5分ほど
始まりの洞穴(チグヌ浜)は、古宇利島の西側にあります。
始まりの洞穴(チグヌ浜)には駐車場がないため、近くにある「古宇利ふれあい広場」の駐車場に車を止め、そこから徒歩で5分ほど歩きます。
「古宇利ふれあい広場」は、古宇利に渡る橋(古宇利島大橋)を下りて、左に曲がるとすぐの場所にあります。他に目立った建物もないので、わかりやすいとは思いますが、「小さ目の道の駅」といった風情で、駐車場とちょっとしたお店があるような施設です。
そのまま、島を周回する、県道247号沿いに坂を上っていくと、左側の海岸沿いにあります。
あたりには目立った目印がないため、少々わかりにくいのですが、手前に小さな漁港があります。そこをさらに過ぎたあたり、道の右側に小さな鳥居と祠がありますが、そのちょうど向かい側が、始まりの洞穴(チグヌ浜)です。
ちなみに、地元の方に場所を聞くときは、「チグヌ浜」と聞いたほうがいいです。(「始まりの洞穴」の名前を出してもピンと来ない人が多い)
車で古宇利島を訪れる場合、那覇空港から高速を経由すると約2時間程度で着きます。
那覇空港から沖縄自動車道を利用して、許田IC(きょだインターチェンジ)で下車。その後、国道58号線を北上し、県道110号線を左折して、屋我地(やがじ)島方面へ向かいます。さらに、古宇利島大橋を渡ります。
今帰仁村(なきじんそん)方面から訪れる場合は、県道505号線からワルミ大橋を渡って屋我地島へ。さらに古宇利島大橋を渡ります。
基本的に交通の便は悪いので、車以外の交通機関で来るのはおすすめできません。
なお、古宇利島の中央部は、地元住民の居住区域保護のため、原則レンタカーでの立ち入りは禁止されています。そのため、基本的に島を周回する道路だけを走るように心がけましょう。
始まりの洞穴(チグヌ浜)の詳細
始まりの洞穴は、チグヌ浜にあるシラサ岬の下にある小さな洞穴。香炉が祭られていたり、小さな祠もあり、今も地元の人には大切にされている様子がうかがえる
始まりの洞穴は、チグヌ浜と呼ばれる小さな浜にある「シラサ岬」という、これもまたごくごく小さく海に突き出した岬の下にあります。
シラサ岬の道を挟んだ向かい側には、前の項で触れたように小さな祠があります。また、岬側には何もないように見えますが、足を踏み入れると、すぐのところに琉球風の香炉が置いてあり、礼拝されている場所であることがわかります。
香炉が置いてあるところから、下に向かってコンクリートの急な階段があります。かなり急で、手作り感あふれる感じなので、注意して下りましょう。
階段を降りるとすぐ左手、ちょうど岬の真下に小さな穴があいています。ここが「始まりの洞穴」です。
洞穴といってもごく小さな穴なので、本当に2人が雨露をしのげるのか、心配になるくらい狭いです。海が荒いときには海水も入ってきそうな場所です。
実はこのシラサ岬の向かい側にも、ちょっと大きな岬があり、その下にも大き目の洞穴があります。
こちら側には丈夫でしっかりした階段があり、浜まで下りるのも楽です。
こちらには海水が入ってきており、水に浸かっていない場所は大きくありませんが、雨露をしのぐならこちらのほうがよさそうな気もします。
海がとてもきれいなので、まるで「青の洞窟」といった雰囲気です。その先に見える風景も美しいです。
始まりの洞穴(チグヌ浜)のパワースポットは?
始まりの洞穴は原初の2人が生きていた当時に近い、自然のままに残された聖地。高いエネルギーは感じなかったが、美しい景色と大自然を感じられるスポット
始まりの洞穴は、おそらく原初の2人が住んでいた当時とほとんど変わらない、自然のままに残された洞穴です。
すぐ横には島の周回道路があるため、車も結構通りますが、ここを訪れる人はほとんどいないため、意外にひっそりとしています。
個人的には、美しい風景と大自然そのもののエネルギーは強く感じましたが、それ以上に高いエネルギーを感じることはありませんでした。
始まりの洞穴(チグヌ浜)参拝のおすすめの時間帯は?
始まりの洞穴は古宇利島の西側にあるため、夕方日が落ちる時間帯の風景が美しい
始まりの洞穴(チグヌ浜)には施設などはなく、自然のままになっているため、いつでも訪れることができます。
始まりの洞穴(チグヌ浜)は西側に位置しているため、特に夕暮れ時に訪れると日が落ちていく美しい風景が見られるのでおすすめです。
なお、始まりの洞穴(チグヌ浜)は、周りに民家レベルの建物しかないですし、階段が急だったり、浜もごく小さいため、夜に訪れるのは危険だと思います。
始まりの洞穴(チグヌ浜)のトイレや施設は?
始まりの洞穴には施設は一切なし。駐車場やトイレは古宇利ふれあい広場を利用
始まりの洞穴(チグヌ浜)には、施設のようなものは一切ありません。道を挟んで山側には祠もありますが、特に人が訪れるような場所でもないようです。
もし、トイレ等に行きたい場合は、駐車場のある「古宇利ふれあい広場」の施設を利用させてもらいましょう。
「古宇利ふれあい広場」は観光バスも止まる場所なので、トイレも大きめのものがあります。海水浴場もすぐそばにあるためか、トイレにはコインシャワーも用意されていました。
始まりの洞穴(チグヌ浜)のおすすめ度は?
始まりの洞穴は琉球神話に思いを馳せるには良い場所。「ハート岩」を訪れる際にはあわせて参拝するのがいいかも
始まりの洞穴(チグヌ浜)は、古宇利島の小さな聖地です。
古宇利島には他にもいくつか聖地と呼ばれるパワースポットがあり、それに比べると比較的地味なスポットです。
また、沖縄のパワースポットの多くがそうであるように、この始まりの洞穴も自然のまま残されている場所のため、派手さはありませんが、小さいながらもキレイに掃除されている祠や香炉などから、地元の人たちには大事にされていることが伺えます。
海を見渡せる風景もとても美しく、浜に降りると原初の2人が戯れていた様子を想像できるような、そんな雰囲気がまだ残っています。
エネルギー的には特に強いものは感じなかったので、個人的にはわざわざここを目当てに訪れるほどではないかな、と思いますが、同じ古宇利島にある「ハート岩」を訪れる際には、参拝していくといいかもしれません。
始まりの洞穴(チグヌ浜)の施設概要
住所 |
沖縄県国頭郡今帰仁村古宇利 県道247号 |
マップコード |
26.696472, 128.014778 |
連絡先 |
なし |
最寄り駅 |
特になし(「古宇利ふれあい広場」が最も近い施設) |
アクセス |
車:那覇空港から沖縄自動車道→許田ICで下車→国道58号線を北上→県道110号線を左折→屋我地(やがじ)島方面→古宇利島大橋→古宇利島(約2時間10分) |
拝観時間 |
特になし |
休観日 |
なし |
入場料 |
無料 |
駐車場 |
古宇利ふれあい広場の駐車場利用(無料) |
公式サイト |
http://www.nakijinson.jp/get/fureaihiroba/ |
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